「ぽんこつ」の語源
「ぽんこつ」の語源 老朽化したり破損して役に立たなくなったもの、中古品や廃品という意味で使われる。元来はポンと拳骨(げんこつ)で殴ることや、牛などを屠殺(とさつ)することを言った。...
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「先斗町(ぽんとちょう)」の由来 先斗町は京都市の花柳街の一つで祇園町と相対する町である。 江戸時代の寛文10年(1670)に、鴨川の西岸三条通りから四条通り一町下る間に、新しい町が出来て、これを新河原町と称し、四条通り以北を先斗町と言い、四条以南を西石垣(さいせき)と呼ぶようになった。...
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「ポン引き」の語源 通りがかりの人に声を掛け、私娼窟(売春宿)などに誘う客引きのことを言う。 古くは、土地に不案内な田舎者などを遊里へ誘って所持金などを巻き上げたり、婦女子を拐かしたりする者のことにも用いた。 ぼんやりした者を引っ張って誘惑する意味の「凡引(ぼんびき)」が転訛したものと言うし、詐欺的な賭博犯の意味である「盆引(ぼんびき)」が転訛したものだとも言う。
View Article「本命(ほんめい)」の語源
「本命(ほんめい)」の語源 生まれた年の干支(えと)にあたる星のことを本命(ほんみょう)という。これを本命(ほんめい)と読み、それぞれの星がぴったりと、その年に生まれた人に当たっているように、間違えなく当たると言う意味で、競馬や競輪などの一番有力な馬や選手を指すようになった。 現在では、競馬や競輪に限らず、一般でも有力と目される人物のことを「本命」と呼んだりする。
View Article「本来無一物(ほんらいむいちぶつ)」の語源
「本来無一物(ほんらいむいちぶつ)」の語源 一切の執着を絶ち、自由自在になった心境を言う仏教用語である。 この世に存在する全ての物は、実際にあるのではなく、仮りの姿として存在するだけで、本来は全て空(くう)である。したがって、自分の物として執着すべき物は一つも無いということである。...
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「マーク」の始まり マークは460年ほど前に、ヴェニスの印刷業者であったマーヌテイウス(Manutius)によって発明され、アレクサンドリアの文法家アリストファネスが初めてこれを使用して文章の意味を明らかにする助けとしたと言われている。 また、会話の部分を囲むカギ括弧「」は、明治時代の文豪・尾崎紅葉が苦心の末にようやく創案し、その小説に用いたのが最初だと言われている。...
View Article「麻雀(マージャン)」の語源
「麻雀(マージャン)」の語源 麻雀は中国の清時代の初めに宮中で用いられたと伝えられている。 「麻雀」という字の語源は、牌(ぱい)をかき混ぜる音が、雀のさえずりに似ているところからきたという説と、『麻雀牌譜』の中に「麻雀は対子一副のほか三枚ずつ連なって始めて上がることが出来る。これが首を上げて翼を広げた雀の姿に似ているので麻雀という」とあるところから来たという説がある。...
View Article「枕詞(まくらことば)」の話
「枕詞(まくらことば)」の話 古くから和歌の修飾詞として用いられ、冠辞、発語、諷詞、歌枕、頭辞、かぶり、かざし、玉かづら、などとも称せられている。これは文法上に修飾的な性質を多分に持っているので、次に続く被修飾的語と相対的に枕詞ということなのである。...
View Article「マチネー」の語源
「マチネー」の語源 フランス語の Matinée のことで、演劇や音楽会など昼間の興行をいう。 外国では、興行は夜の8時頃から一回行うものとされ、土曜日や日曜日だけ特に昼間の興行も行ったので、それをマチネーと言って区別した。...
View Article「待てば甘露(かんろ)の日和(ひより)あり」の語源
「待てば甘露(かんろ)の日和(ひより)あり」の語源 甘露は古代インドでは苦悩を除き、長寿を保ち死者を復活させるという甘い飲み物で、後に仏教でも天人の飲み物とされた。 中国の伝説では、王者の仁政に感じて天が降らせる甘い液体のことを言う。 じっくりと落ち着いて待っていれば、甘露の降るような良い日和もあると言う意味の言葉で、辛抱強く待てば必ず良い機会が来るというたとえに使う。...
View Article「マドンナ」の語源
「マドンナ」の語源 イタリア語の Madonna で「私の貴女」という意味であるが、それが転じて聖母マリアを指して言うようになった。 日本でこの言葉が最初に知られるようになったのは、明治時代の文豪・夏目漱石が、明治39年(1906)4月の雑誌『ホトトギス』に発表した小説「坊ちゃん」の中に、文学士赤シャツの恋人の美称として「マドンナ」の名を使ってからである。
View Article「間抜け(まぬけ)」の語源
「間抜け(まぬけ)」の語源 「間(ま)」は、芝居や音楽での調子や拍子と言った意味である。この間が抜けると芝居の雰囲気が崩れ、音楽も変な調子になってしまう。そのことから、動作や会話などにおいて、他人と歩調が合わず、テンポが狂ってしまう人を、ぼんやり者、うすのろと言う意味で「間抜け」と言った。
View Article「真似(まね)」の語源
「真似(まね)」の語源 「学(まな)ぶ」を古くは「学(まね)ぶ」と言い、「まなぶ」も「まねぶ」も本来の意味は人のまねをするということで、真(まこと)のものに似せる、真に似せるというところから「真似(まに)せ」が「まね」になったという。「まねぶ」はこれを活用させたもので、後に「まなぶ」となった。...
View Article「間夫(まぶ)」の語源
「間夫(まぶ)」の語源 情夫(まぶ)、密夫(まぶ)とも書く。みそかおとこ、間男(まおとこ)とも言う。 語源は『諸分店颪(たなおろし)』という本の中に、「金山の堀口を“まぶ”と云います」とあるように、金銀山の総名を青磐間歩(まぶ)とか甚五間歩などと称した鉱山の熟語から出た言葉である。...
View Article「間宮海峡(まみやかいきょう)」の語源
「間宮海峡(まみやかいきょう)」の語源 樺太(サハリン島)とユーラシア大陸との間にある海峡の日本名である。一般にはタタール海峡と呼び、中国名は韃靼(だったん)海峡と呼ぶ。 江戸時代の文化5年(1808)7月に、幕府の命を受けた松田伝十郎と間宮林蔵が海峡であることを確認し、翌年、間宮は海峡を渡ってこの地域の詳細な調査を行った。...
View Article「眉唾物(まゆつばもの)」の語源
「眉唾物(まゆつばもの)」の語源 信用できないことや真偽の疑わしいことを言う。 眉に唾を付けると狐や狸に化かされないという俗信から、騙されないようにすることを言った。「どうも眉唾な話だな」と言えば、騙される心配がある話、真偽の疑わしい話といった意味になる。 「眉唾」は眉唾物を略した言葉である。
View Article「魔羅(まら)」の語源
「魔羅(まら)」の語源 梵語のmãra から出来た言葉で、元来は魔と同じで、人間の善行を妨げる悪神である。この神の名をもって男性性器である陰茎を呼ぶようになったのは相当に古く、中国の文献『法集要頌経』にも出ている。 最初は僧侶の間で用いられ、仏道修行に励む人間にとって、悪魔の最たるものは煩悩(ぼんのう)、とりわけ性欲であったところから名付けられた。...
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