「待てば甘露(かんろ)の日和(ひより)あり」の語源
甘露は古代インドでは苦悩を除き、長寿を保ち死者を復活させるという甘い飲み物で、後に仏教でも天人の飲み物とされた。
中国の伝説では、王者の仁政に感じて天が降らせる甘い液体のことを言う。
じっくりと落ち着いて待っていれば、甘露の降るような良い日和もあると言う意味の言葉で、辛抱強く待てば必ず良い機会が来るというたとえに使う。
これを変えていったものが「待てば海路の日和あり」で、待っていれば海が静になって航海に適した日和も来ると言う意味で用いる。