「真似(まね)」の語源
「学(まな)ぶ」を古くは「学(まね)ぶ」と言い、「まなぶ」も「まねぶ」も本来の意味は人のまねをするということで、真(まこと)のものに似せる、真に似せるというところから「真似(まに)せ」が「まね」になったという。「まねぶ」はこれを活用させたもので、後に「まなぶ」となった。
まったく別の説として、応神天皇の9年(278)に、武内宿禰(たけのうちのすくね)が勅命によって筑紫国に赴いたとき、甘美内宿禰の讒言(ざんげん)にあって殺されそうになった。その時、壱岐国の真根子(まねこ)と言う男が、武内宿禰に容貌が似ているというので身代わりになって死に、これが後になって、似ていることを「真根」と言うようになったという説である。