「宿屋(やどや)」の始まり
「宿屋(やどや)」の始まり 宿屋という字は、奈良時代には自分の家を示していた。天平11年(739)６月に大伴家持が「秋来らば見つつ思(しぬ)べと妹が植えし宿の石竹(なでしこ)咲きにけるかも」と詠じている。それが後には他人を泊まらせる家の称呼となり、鎌倉時代中期からは初めて人に宿泊を許す民家や寺院ができたのは、交通の著しい発達があったからである。...
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「友愛結婚(ゆうあいけっこん)」の始まり 一つに試験結婚とも言う。相愛の仲ではあるが一生の契りを交わすにはまだ相手の気質や性格が充分に理解できていないので、取りあえず同居して、ある期間を共に過ごしたうえで良く理解して正式に結婚するか、あるいは別れてしまうと言う、日本の内縁関係のようなものが友愛結婚である。...
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「遊郭の私刑(ゆうかくのりんち)」の始まり(２) 性悪の客が馴染みの女郎にわたりをつけないで他の女郎を買うような行いをした場合は、大勢の女郎たちが寄り集まってその男の丁髷(ちょんまげ)を散切りにし、あるいは女の振袖を着せて満座の中で嘲弄(ちょうろう：あざけりもてあそぶこと)するなど、極めて峻烈な私刑を行った。...
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「幽霊(ゆうれい)」の始まり ほの暗い川端の柳のもとに、両手をだらりと下げて、髪を額に振り乱した青白い妖女が、生ぬるい風に白い着物をフワリとさせて、恨めしそうにスゥーと煙のように立っている。それは昔から夏の景物の一つであった。...
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「幽霊(ゆうれい)」の始まり(２) 鎌倉時代になると人間界の妖怪が現れて鬼や天狗のほかに、草木や石に精霊があるようになり、幽霊や人魂や生霊、死霊などの文字も用いられるようになった。...
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「幽霊(ゆうれい)」の始まり(４) 江戸本郷一丁目の和泉屋吉兵衛(寿香亭目吉)は幽霊道具を製作することが上手で、天明期ころからお化け蝋燭という物を工夫したが、これは障子戸一枚を隔てて蝋燭を灯しておくと、その煙の中に幽霊の姿が現れる仕掛になっていた。...
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「遊歴(ゆうれき)」の始まり 昔から文人墨客がその詩嚢を太らすために山川沼湖を訪ね、あるいは風光明媚な各地を旅することを遊歴という。これは平安時代から行われ、在原業平の東下りの話や西行法師の雲水行脚などが有名である。その目的は政治視察もあったであろうし、また精神錬磨のための修行もあったであろう。あるいは観光的な面白半分の旅もあった事も考えられる。...
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「湯婆(ゆたんぽ)」の始まり 木製や陶器製または板金(トタン)や銅で作った保温用の容器で、中に熱湯を入れて躰を温めるために用いる物である。 その始まりは明らかではないが、晩年の徳川家康が駿府城で用いた「桑木地葵紋散湯婆」が徳川美術館に所蔵されている。したがって、安土桃山時代後期から江戸時代初期には既に使用されていたことが判る。...
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「養育院(よういくいん)」の始まり 明治６年(1873)５月に、東京上野の護国院に救養所を設け、浅草区千束町の乞食頭・車善七に312人の浮浪者や前科者を托して収容したのが始まりである。 次いで、明治８年６月９日に東京府の直轄となって、名称を養育院と改められたのである。
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