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Channel: 原始人の見聞
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「冷凍蘇生実験(れいとうそせいじっけん)」の始まり

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「冷凍蘇生実験(れいとうそせいじっけん)」の始まり
 日本において初めて冷凍蘇生実験が行われたのは、昭和10(1936)の秋に青森市の青森製氷会社で、見事に成功した。
 同社の支配人・山本定一と青ガエル研究者・和田千歳は、青ガエル、ヒキガエル、アマガエルのオタマジャクシ、蛇、カタツムリなど6種40匹を、11月6日午後5時に零下3度の冷蔵庫に入れ、5昼夜後の11日正午に開扉して、コチコチになった動物を引き出し、まず摂氏7度の水に20分間入れ、さらにストーブの温気で摂氏15度に35分間温めた。その結果、カエルが目を開き、カタツムリはノソノソと動き出して人々を驚かせた。
 これが実際に行われるようになると、遠い北洋の魚も遥か南の地に生きたまま運ぶことが出来て、日本の冷凍漁業に大いに役立つことになる試みであった。
 

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