$ 0 0 「歌袋(うたぶくろ)」の始まり 和歌の草稿を入れておくための袋で、座敷の柱に掛けておいたものである。その起源について『歌袋考』のなかに「侍従為顕の歌によらせたまひて、後水尾院の御製作ありしと申しつたへたり」とあり、その藤原為顕の歌とは「いたづらに啼くや蛙の歌袋、おろかなる身に思ひ入らはや」というものである。