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Channel: 原始人の見聞
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「坐薬(ざやく)」の始まり

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「坐薬(ざやく)」の始まり
 腔・尿道・肛門などに入れる坐薬を、日本で用いるようになったのは、江戸時代の末に西洋医方が伝えられてからである。
 すなわち、蘭方医の宇田川玄随が寛政5年(1793)に著した『西説内科選要』のなかに、「水洗剤を施すことにおいて、次序(じじょ:順序)あって頗るその煩多(はんた:面倒なことが多い)なるを厭(いと)ひ、その術において簡便にして従いやすきをもって一個の坐薬を用ふるなり」とあるのを初めとする。
 しかし、中條流の産科では、それより前にサシ薬という一種の坐薬を使用していたようである。

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