$ 0 0 「古医道(こいどう)」の始まり 江戸時代の末に、国学が盛んになるに従って、それに呼応して日本の伝統の医道を復興する運動が起こり、まず太田見龍が文化4年(1807)に『神道奇霊伝三巻』を著して古医道を唱えたのが始まりで、次いで松川鶴麿が『日本古代医方二巻』を、また花野井有年が『医方正伝』を著して大いに古医道を鼓吹し「皇国の人は皇国の法ぞ適せる」と力説している。しかし平凡なものであったので一部で行われたに過ぎなかった。