Quantcast
Channel: 原始人の見聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

「鉛筆(えんぴつ)」の始まり

$
0
0
「鉛筆(えんぴつ)」の始まり
 鉛筆は1565年にイギリスで発明されたと言われ、次いで1760年にドイツのカスパー・ファイバーが黒鉛を粉にして、それに硫黄を混ぜて芯を作り、これを木に包むようにした。また、消しゴム付きの鉛筆はアメリカのハイマン・リップマンが発明したものである。
 日本では江戸時代初期に舶来され、徳川家康の調度品の中に鉛筆が遺っている。その後舶来物は中断し、江戸時代末期の文久・慶応年間になって舶来し、当時は墨筆といった。明治時代初期には石筆と呼んだが、やがて蝋石の石筆が用いられるようになってから、それと区別するために鉛筆と呼ばれるようになった。
 日本で鉛筆を製造するようになったのは、明治6年(1873)にオーストリア博覧会に赴いた井口直樹が帰国してから始めたものである。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

Trending Articles