「人一代の祝い事(ひといちだいのいわいごと)」の話
人は色々な行事を作って祝福するものである。その主なものを挙げてみると
七夜の祝-子が生まれて七日目の夜の祝。関西では「六日だれ」と言って六日目に祝う風習がある。ただし、この日は全国的に命名式を行うものが多い。
宮参り-子供が生まれて百日目に産土(うぶすな)の神に詣でることをいう。しかし、これを三十日目または七十五日目に行う地方もある。
百日の祝-子供が生まれて百日目に行う祝。
喰い初(ぞ)めの祝-子供が生まれて百二十日目に初めて飯を喰わせる儀式のこと。
誕生日-満一年を過ぎて最初の生まれた日の祝。
初節句-生まれた次の年に初めて迎える節句の祝。
髪置祝(かみおきいわい)-男女ともに昔は3歳になると髪置の祝というのを行ったが、今は七五三の祝をも兼ねている。
帯解(おびとけ)の祝-女児が5歳になって付け紐を取る祝で、これも七五三と兼ねている。
七五三の祝-男子は3歳と5歳とに、女子は3歳と7歳とに、その年の11月15日に新衣を着せて氏神に詣ることをいう。
結婚式-甘い生活設計の夢と楽しい理想を抱いて一生の伴侶としての新妻を娶る儀式である。
着帯の祝-妊娠して5ヶ月目に帯を締める式で、俗に岩田帯ともいう。
銀婚式-結婚25年目に行う祝。
金婚式-結婚50年目に行う祝。
賀の祝-昔は40歳を始めとし、50歳、60歳、70歳、80歳90歳と十年毎に行う定めであったが、室町時代末期から42歳、61歳、77歳、88歳と祝うようになった。
還暦の祝-60の干支が一巡りして元に戻る意味で、本卦(ほんけ)返りともいう。
古稀の祝-70歳の祝。
喜の字の祝-喜寿とも言い、77歳の祝。
八十の祝-読んで字の如し、太白(たいはく)の餅などを配る。
米寿の祝-88歳の祝であり、古稀に対して大誕(たいたん)の賀ともいう。
三度喰う 飯さえこわし 軟らかし
おのれがままに ならぬ世の中 家康