「水筒(すいとう)」の始まり
水筒は飲料を携帯するための容器で、蓋の出来ないものは水筒とは呼ばない。
古くは竹筒を用いたことから「水-筒」と呼ぶようになったという。英語圏ではWater bottle(水-瓶)とかWaterskin(水-革)と表現し、陶磁器や動物の胃袋・膀胱を用いている。
近代になって大量に製造された水筒は軍用品で、ブリキなどを用いた金属製の水筒である。明治31年(1897)11月に、東京の砲兵工廠に水筒の製造機械が新しく設置され、製作を開始したのが始まりである。その後、軍隊が無くなってからは、児童・生徒の遠足や修学旅行に欠かせぬものとなった。