$ 0 0 「扇流し(おうぎながし)」の始まり 室町時代に京都の加茂川で行われていた遊興の一つである。その起源については『安齋随筆』に「いづれの時か京都の将軍が嵯峨の天龍寺に御成のあったとき、小童の持っていた扇が風にとられて渡月橋より嵯峨川に流れしを面白しと供奉の人々も扇を流れに投ぜしなり。それから将軍が五山の寺寺に御成のときは、扇流しを屏風にかいたのを立て廻し、是れが一定の儀式のやうになった」とあり、こうした事が行われるようになった。