$ 0 0 「隠居(いんきょ)」の始まり 皇極天皇が4年(645)6月14日に位を孝徳天皇に譲り、皇祖母尊と称せられ、次いで持統・元明・元正の3帝もまた譲位されて太上天皇の尊号を受けられたのを隠居家督の始まりだと言われている。 降って、室町時代の『難波太平記』に「我等(今川了俊)上意にかなって故(了俊の父・範国)殿隠居のいとま申されて跡継ぐために召使はれし也」とあるのが、隠居という名称が日本の文献に見えた始まりである。しかし、実際は鎌倉時代から行われていたという。