「賀茂の競馬(かものけいば)」の始まり
京都上賀茂別雷神社境内の馬場で行われる競馬のことで、堀河天皇の寛治7年(1093)5月5日に始まった。
その由来については『賀茂皇太神宮記』の中に「五月五日、競べ馬の神事は、堀河の院の御宇に、勅願成就ましましければ、天下の御祈としてはじめて寛治七年に敬神のため競べ馬をよせたてまてらせたまふよし所見なり。かの武徳殿の面影をうつして、勝負につけて楽を奏し、神宝等まづ以前にわたるなり。競べ馬の勝負によりて賀茂の御神の馬場のさきへ浄衣を著したまひ、現じましましてかせたまふこと所見なり」とある。
賀茂競馬図屏風(部分) 狩野董川中信画
オランダ・ライデン国立民俗博物館蔵
画像の出典:大阪市立美術館