「慰問袋(いもんぶくろ)」の始まり
明治37年(1904)の春には日露戦争が始まっていたが、その当時、東京の赤坂にあった婦人矯風会へ、アメリカ矯風会のサチア夫人から「アメリカ-スペイン戦争の時、アメリカ婦人がカムフート・バッグ(Comfort bag)と言う物を作って国外に出征している兵士達に送ったところ、それが兵士達に何よりも喜ばれた。貴国でも出征将兵にこれを送ってはどうか」という親切な忠言があったので、矯風会では早速に幹部の清水富貴子・矢島楫子(かじこ)らが相談し、カムフート・バッグ(Comfort bag)を「慰問袋」と名付け、3月15日に第一回の慰問袋100個を佐世保鎮守府司令官宛に送ったのが、慰問袋の始まりである。
慰問袋
北海道開拓記念館蔵
画像の出典:札幌市平和バーチャル資料館