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Channel: 原始人の見聞
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「一万円便り(いちまんえんだより)」の話

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「一万円便り(いちまんえんだより)」の話
 第一次世界大戦後に「幸福の手紙」という言葉が世界中に流行したことがある。これは便りを受けた者が、さらに同じ手紙をかいて10人の知人に送ると、たちまち幸運が訪れるというものであった。
 ところが昭和20(1945)8月の終戦後から「一万円便り」というものが全国的に流行し始めた。これは手紙に3名の住所氏名が書かれており、これを受け取った者は、最初の名宛ての人に10円を送ってからその名を消し、あとに自分の名を書き入れ、再び3名の名を書いたものを10通作って10人の知人に送る。そうすれば自分の名が消される時、10円ずつ1,000通、すなわち計一万円が送られて来るというものである。

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