Quantcast
Channel: 原始人の見聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

「老人科(ろうじんか)」の始まり

$
0
0
「老人科(ろうじんか)」の始まり
 日本において老人科を設けて、それまでの大方脈科および小方脈科(小児科)から分離して、もっぱら老人の保養や疾病の治療法を研究するようになったのは安土桃山時代の名医・曲直瀬道三が天正2年(1574)11月に著した『啓迪集』の中の「老人門」が始まりである。
 これは老人の生理が、若くて元気が良かった頃と異なる理由を示して、人生670年に到れば精神も肉体も消耗し、常に平穏無事であっても熱症があり、したがってホルモンの方を大切にして、なるべく繰剤を用いることを避け、また飲食の調理方法にも良く注意するように論じている。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1929

Trending Articles