$ 0 0 「テトロドトキシン」の始まり テトロドトキシンtetrodotoxinはフグ毒の成分で、特にフグの卵巣や肝臓に貯蓄されている。 明治44年(1911)に薬学博士田原良純が、フグの毒素が運動神経を麻痺させることを研究し、それによりフグの毒素テトロドトキシン製造法を発明したのが始まりである。これによってライ病(ハンセン病)患者の治療に一つの新しい路を与え、さらに薬学上で多数の研究を誘致するようになった。