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Channel: 原始人の見聞
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「山川(やまかわ)」の始まり

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「山川(やまかわ)」の始まり
 江戸時代末期に風流大名として有名な松江藩主松平不昧(治郷)の創案によって作られた「不昧好み十二ヶ月」の内の十月の好み物で、江戸大崎の下屋敷で茶事を行った時に、品川の名菓子司として知られた伊勢屋越後大掾に命じて、精製された粳米に三盆白と塩味を加えた三重ねの打ち物であって、上下は淡紅色、中だけ白い、すなわち上の一重は流水に散る紅葉、また下の一重は峰に立つ鹿に月の二模様を鱗印で押さえたのが始まりである。
  散るは浮き散らぬは沈むもみじ葉の影は高尾に山川の水  松平不昧
 
イメージ 1 
山川
画像の出典:風流堂

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