$ 0 0 「陀羅尼助(だらにすけ)」の始まり 略して「蛇羅助」ともいう。キハダの皮やセンブリの根を煮詰めて作った黒くて苦い薬である。胃腸薬であるが気付け薬としても用いられている。本家は奈良県吉野であり、昔僧侶が陀羅尼経を唱える時に、眠気を払うために嘗めたのが始まりと言われている。 浄瑠璃の『千本桜』に「寺の門前に洞呂川の蛇羅助を請け売る人がござりますれば」とある。