「餅花(もちばな)」の始まり
正月15日に、搗きたての餅をちぎって柳の枝などに付け、花のようにして、これに金紙・銀紙を合わせて使い、神棚に供えたり部屋に飾り、これを「繭玉(まゆだま)」と言って養蚕の成功を祈ることは江戸時代初期から行われており、井原西鶴の『世間胸算用』の中に「天井裏に差したる餅花に春の心して云々」とある。
また、『北越雪譜』には「江戸等の餅花は十二月餅搗に作り、年徳の神に捧ぐ由」と説明している。しかし、江戸川柳では目黒不動尊の縁日に売っていた赤・白・黄色の餅を花のように木の枝に付けたものを言っている。
餅花
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