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Channel: 原始人の見聞
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「餅(もち)」の話

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「餅(もち)」の話

 古くは「毛知比(もちひ)」「糯飯(もちひ)」とも称した。糯米(もちごめ)を甑(こしき)で蒸してから搗き、丸餅や切餅にした。

 糯米は粳米(うるちまい)よりも粘りが強く、粘るものは黐(もち)が一番であるから、それになぞられたとも言われ、餅の形が「望(もち)」に通じ、鏡のようなので円満を象徴してモチと呼ぶようになったとも言われている。また、「持飯(もちいい:食べてからも永く腹にもたれる飯)」あるいは「携帯(もちいい:携帯に便利な飯)」の詰まったものとも言われている。

 餅は奈良時代頃から用いられており、これを神仏に供し、またはお祝い事に用いることは古来からの風俗であって、元日の鏡餅や雑煮餅を始め、3月の草餅、5月5日の粽(ちまき)10月の亥の子餅などのように、年中行事に餅を用いることは極めて多い。


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画像の出典:黒坂屋米店


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