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Channel: 原始人の見聞
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「饅頭(まんじゅう)」の始まり

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「饅頭(まんじゅう)」の始まり
 支那の三国時代に、蜀の諸葛孔明が孟獲を征した時、瀘川で蛮神(ばんしん:外国から渡来した神)を祀ろうとした際、蛮族では人の頭を祀る習わしがあるというものがあったが、それを用いないで羊と豚の肉を細かく切り、それを麺に包み、あたかも人の頭を形どって祀ったのが始まりと伝えられている。
 日本では『和事始』に「昔、建仁寺の第二世龍山禅師が入元す、時に林和靖の末裔林浄因というもの龍山の弟子となる。この人、中華にてよく饅頭を製せり。暦応四年(1341)に龍山帰朝す。この時、林浄因も相したがいて来たり。のちに氏を改めて塩瀬という。始め南都に住してこれをつくる。これを奈良饅頭といい、これ日本にて饅頭のはじめ也」とある。支那の饅頭が羊や豚の肉を餡にしているのに対して、豆類の餡を用いて日本人の嗜好に適するように作り、室町時代には「いかにせん、甑(こしき)に蒸せる饅頭の、思いふくれて、人の恋しき」と詠われるほどに親しまれた。
 
イメージ 1 
饅頭
画像の出典:ウィキペディア

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