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Channel: 原始人の見聞
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「乾飯(ほしいい)」の由来

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「乾飯(ほしいい)」の由来
 「糒(ほしいい)」とも書く。これは米を蒸して乾燥させた物である。古代より兵糧(ひょうろう)としたり、旅行に携えたりした。
 『日本歳時記』に粳米(うるちまい)を乾飯にする方法が記されており「粳米を多く臘水に四五日浸し、蒸籠(せいろ)にてむし、曝乾(さらしぼし)して瓶にいれ貯置べし、用いる時熱湯に漬せば速に飯となる。粘なうして胸腹に寒がらず甚はだ可なり。旅行の時布に包みてこれを沸湯に投ずれば忽ち飯となる。これ日用道中、陣中かくべからざる供(そなえ)也」とある。
 なお、乾飯は奈良時代から文献に見えており、各地で生産したが、中でも河内国の道明寺、陸奥国の仙台で生産する物は天下の絶品と称せられた。

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