$ 0 0 「外科死術(げかしじゅつ)」の話 フランスのジュプトレンという世界的な外科学の大家が膿胸(のうきょう:胸膜の化膿性炎症)に罹った時、早速、手術した方が良いであろうと言うことになった。ところがその大家は、これを聞いてビックリし「どうか手術だけは勘弁してくれ、自分は外科医の手にかかって死ぬよりは、いっそ神様の手にかかって死にたい」といって、とうとう1835年2月7日に手術をしないで死去したという。