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Channel: 原始人の見聞
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「金創医(きんそうい)」の始まり

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「金創医(きんそうい)」の始まり
 室町時代末期の、いわゆる戦国期に、戦う毎に刃物による傷を受ける者が多く、その治療法を専門に攻究する者が現れ、次第に広まって金創医という一派が生じた。これは外科の一派に属するが、産術も兼ねて行い、普通の外科とははっきりと区別されていた。
 その治療法は、まず金創の重いものは気付け薬を与え、次いで出血を止め、疵を洗い、腹または脳の出たものはこれを還納し、疵の大きなものは縫い合わせ、筋および骨の切れたものはつなぎ、矢が刺さったり鉄砲の弾が入ったものはこれを抜き取り、次いで癒薬を用いたものである。

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