$ 0 0 「科学小説(かがくしょうせつ)」の始まり 明治13年(1878)5月に、川島忠之助がフランスのジュウル・ヴェルヌ原作の『新説八十日間世界一周』を翻訳して公刊したのが始まりである。次いで『海底旅行』『月世界旅行』『月世界旅行』をはじめ、『アフリカ内地三十五日間空中旅行』『婦人地球周遊記』などが出版されたが、いずれも科学趣味を普及すると同時に異国情緒を鼓吹し、これが好奇心を誘い一般に歓迎されたのである。