$ 0 0 「圓座(わろうだ)」の始まり 菅(スゲ)・藺草(イグサ)・蒋(マコモ)などで作った敷物で、平安時代から用いられており、『延喜式』の中にも「藺圓座一枚径三尺、菅圓座一枚径三尺厚一寸、蒋圓座一枚径二尺五寸厚五分」などの名前が出ている。また、『源氏物語』夕霧の巻にも「契りあれや君を心にとどめおきて哀れと思ひ恨めしと聞く、なほえ思し放たじとある御文を少将持ておはして、ただ入りに入りたまふ。南面の簀子に円座(わろうだ)さし出でて、人びともの聞こえにくし」とある。