$ 0 0 「御薪(みかまぎ)」の始まり 奈良時代から正月15日に諸寮司および畿内諸国から宮内省に進献する年中用料の御薪の儀式のことで、「みかまぎ」というのは御竈木の意味である。 文献では『日本書紀』の天武天皇四年(676)正月のくだりに「百寮諸人初位以上進薪」とあるのが初見である。また『令義解』によると、在京の文武官が進献すべき薪のことを規定し、長さ七尺のもの20株をもって一擔とし、一位は十擔、三位以上は八擔、四位は六擔、五位は四擔、無位は一擔とされており、いかに燃料が貴重であったかが判る。