「真魚始(まなはじめ)」の始まり
子供が誕生してから初めて魚を食べる儀式のことである。百日目にするところが多く、魚味祝(ぎょみいわい)ともいう。後世になって「食初祝(くいはじめのいわい)」というようになった。
鎌倉時代初期には既に行われていたらしく、九條道家の日記『玉蘂(ぎょくずい)』の承久2年(1220)4月16日の条に、仲恭天皇の魚味祝が執り行われた次第が書かれている。この儀式は鎌倉時代においては通常3歳の時に行われたのであるが、室町時代には生後百一日目の色直(いろなおし)の日に行い、江戸時代に入ってからは百二十日目に行うようになった。