$ 0 0 「二階屋(にかいや)」の始まり 家屋に二階を設けるようになったのは平安時代末期からであるという。しかし、一般的なものではなかった。鎌倉時代になってようやく発達し、例えば『花園院宸記』の文保三年(1319)十一月十九日のところに「上皇(花園天皇のこと)俄かに御幸……西園寺南庭方歷覧……二階方に至って深更におよび歷覧」とあり、西園寺亭に二階があったことが記載されている。 室町時代になってからは、二階屋の建築も広く行われるようになった。