$ 0 0 「らちがあかない」の語源 物事の決着が付かない、物事がはかどらないと言う意味である。「らち」は「埓(らち)」と書き、馬場の周辺に設けられた柵の事である。 奈良の春日大社の祭礼では、一夜、神輿(おみこし)の周りに柵を作り、翌朝に金春太夫(こんぱるたゆう)が一人で柵を開けて中に入り、祝詞を読むという風習があった。それが済まないと一般の人は柵の中に入れないところから、すなわち、「埓(らち)が開かない」柵がまだ開かないということで、物事が先に進まないと言う意味になった。