「山の神(やまのかみ)」の語源
結婚後何年かたって、かつてのような初々しさも無くなり、口うるさく亭主に文句を言う女房、そのようなうるさい妻を称して「山の神」と言う。
昔から、山を司る神様は女性と考えられており、恐ろしい女神であるとか、機嫌を取るのが難しく、嫉妬深くて醜いなどと言われてきたことから、自分の女房に当てはめたという。主婦を指す「かみさん」「おかみさん」が、神を連想させるという点もある。
山は天候が変わりやすく、人の手に負えないような恐ろしさがあるが、これを女神と結びつけ、さらに自分の女房の呼び名にするとは、昔の亭主も色々苦労をしたと見られる。