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Channel: 原始人の見聞
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「野暮(やぼ)」の語源

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「野暮(やぼ)」の語源
 古くは遊郭の事情に通じていない人を指した。そういう人は当然のことながら粋(いき)ではなく、洒落たところもないので、次第に気が利かない、無骨な、田舎臭いと言ったニュアンスで用いられるようになった。
 元は、野夫(やぶ)、藪者(やぶもの)、野老(やろう)と言う言葉が語源としてあげられているが、どれも定説にはなっていない。
 他の有力な説としては、雅楽の笙(しょう)と言う管楽器は17本の竹管から成り、その内の「也()」と「亡(ぼう)」の2本は音が出ず、見せかけだけのものである。そのことから、すたれたもの、古くさいもの、役立たずのものと言った意味で「やぼう」と言うようになり、これが江戸時代の民衆の間で変化して現在のような意味になったとする説である。
 江戸のはやり文句に「野暮と化け物は箱根から先」というのがあり、田舎者は化け物と一緒にされ、馬鹿にされている。

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