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「狂歌合(きょうかあわせ)」の始まり

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「狂歌合(きょうかあわせ)」の始まり
 狂歌を詠じて、互いにその優劣を競う遊戯のことを言い、後柏原天皇の時代(在位:15001526)より始まったものである。永正5年(1508)に著された狂歌合の判者の詞のなかに「此の十番の歌合は初春のころ世にそむける貧客どもの、つれづれのあまりに狂歌をよみて、左右に分かちつがひ、同じく方の人の申す詞をしるしつけ侍るなるべし。当座の褒貶(ほうへん:ほめることとけなすこと)、両方の難陳こと終わり侍りぬ。しかるをなほ勝負の詞をくはへ侍るべき由、衆中の厳命に侍り(中略)たびたびいなびまをすといへども、しひてこれをしるすべき由せめられ侍れば、とても狂歌の体にまかせて、首尾顛倒の物狂ほしきあしでを書きつけ侍るべし」とある。

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