「マスク」の始まり
外出の際に鼻と口を覆い、病菌や塵埃などの侵入を予防するもので、これは明治13年(1880)9月の新聞広告に「此レスピトール(呼吸保護器)の効用は肺病またはのんどの病める人、常に風をひき易き人、ぜん息、たんせき、あるひは寒き風を厭(いと)わず旅行する人等に一日も欠くべからざる良器なり」とあり、その頃、既に使用されていたことが判る。しかし、このマスクは当時あまり売れていなかったらしい。それが大正8年(1919)の冬に、流行性感冒が大流行した頃から盛んに使われるようになった。
今は予防以外でマスクを使用している人が多いという。