$ 0 0 「枇杷薬湯(びわやくとう)」の始まり 江戸時代中期に京都烏丸の薬屋で売り始めた暑気払いの妙薬である。これを売り歩く商人は「枇杷湯薬」と書いた長方形の箱二つに棒を通してかつぎ、なかには釜や茶碗などを入れて行商したものである。なお、その商標は三本足のカラスで、枇杷の葉の毛を取り除いて乾燥し、これを主剤として煎じたものであるが、ちょっと口当たりが良かったので一般に喜ばれた。