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Channel: 原始人の見聞
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「病人ホテル(びょうにんほてる)」の始まり

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「病人ホテル(びょうにんほてる)」の始まり
 昭和27(1952)1月28日に開所式を行った東京都板橋区6番地の元陸軍第二造兵廠内の愛世病院は、アメリカやイギリスで行われているオープンシステムの一部を取り入れた病人ホテルで、日本では初めての試みであった。
 これは健康保険並みの安い料金で治療・食事・寝具、託児など一切の面倒をみ、また主治医が自分の患者を連れてきて自分で治療することが出来るほか、特に院長から雑役夫に至るまで一人一人が経営者の立場にたって、一般病院の赤字原因となっている諸物品や、時間の無駄を省いて利益は全従業員に配当する共同経営方式をとっている。
 なお、総工費は当時の金額で約1億円、総坪数12,400坪、建坪約1,200坪、342のベッドが用意されたという。

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