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Channel: 原始人の見聞
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「矛盾(むじゅん)」の語源

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「矛盾(むじゅん)」の語源
 矛(ほこ)と盾(たて)で、ともに武器の名称である。古くは「矛盾する」と言えば武器を取って闘うこと、戦争を起こす事、また激しく敵対するという意味であった。現在では、つじつまが合わない、話に筋が通らないと言う意味で使われている。
 中国の戦国時代に韓非という人が著した『韓非子-難一篇』に「むかし、楚の商人で矛と盾を売る者が居た。矛を求める客には「この矛は切れ味がすばらしく、どんな盾でも突き破ってしまう」と言い、逆に盾を買おうとする客には「この盾の出来映えはとても良く、どんな矛でも防ぐ事が出来る」と自慢していた。これを傍らで聴いていたある人が、「では、その矛でその盾を突いたらどういう事になるだろうか、どちらが勝だろう」と言ったところ、商売にかけては抜け目のないこの商人は、このまともな質問にあって、すこぶる閉口し、返事が出来なかった」という故事から、全て道理の通らない、互いに話が相反した二つの事柄を取り上げて言う場合に「矛盾する」と言うようになった。

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