「やたら漬(やたらづけ)」の始まり
明治18年(1884)7月に、山形市の醸造業者がキュウリ、ナスなどの季節野菜を塩漬けにして売り出したのが始まりである。
これと類似する福神漬は醤油に漬けるのにたいし、やたら漬は味噌を主とするので甘辛の味の他に味噌特有の芳醇な香りと味を持つのが特徴である。
その製法は早場の大根、キュウリ、ナス、紫蘇の実、なた豆と次から次へと塩蔵し、これが全部揃ったところで刻んで混ぜ合わせ、袋に入れて味噌漬けにし、それに醤油・砂糖・水飴を振り掛ける。昔は出来上がるまで2年を要したが、今では6ヶ月の速製がされている。
画像の出典:やたら漬本店