$ 0 0 「人工癌(じんこうがん)」の始まり病理学者として有名な山極勝三郎が、大正4年(1915)9月25日に、家兎の耳たぶに持続的にタールを塗ることにより人工的にガンを発生させることに成功し、このガン発生に関する動物実験を発表して学会を驚かしたのが始まりである。その業績によって大正6年5月に帝国学士院賞を授けられ、次いで昭和5年6月にはドイツよりソフィー賞を贈与された。なお、その著書には『癌発生学』『胃癌発生論』などがある。