$ 0 0 「朱医学(しゅいがく)」の始まり 江戸時代初期に最も広く行われていたのは朱医学であるが、これは室町時代の医家・田代三喜が長享元年(1487)2月に、明に留学して李東垣や朱丹渓の医術を学び、12年後の明応7年(1498)10月に帰国した後、関東管領の足利成氏に招かれて下総国古河に移り、朱医学を大いに主張したのが始まりである。 次いで名医・曲直瀬(まなせ)道三がその術を伝え、大いにこれを普及した。