$ 0 0 「ジフテリア血清療法(けっせいりょうほう)」の始まり 明治18年(1885)11月にドイツに留学した北里柴三郎は、ローベルト・コッホに師事して細菌学を専攻し、ベーリングと共にジフテリア血清療法を発見し、それまで不治の難病として多くの人命を奪っていたジフテリア免疫法の端緒を開き、ヨーロッパでその名を知られた。 明治24年10月に帰国し、医学博士を授けられ、明治27年11月13日に初めてジフテリア患者に綿羊血清を試みて成功を収めた。これが日本においてジフテリア血清療法を行った始まりである。