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Channel: 原始人の見聞
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「耳鼻咽喉科(じびいんこうか)」の始まり

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「耳鼻咽喉科(じびいんこうか)」の始まり
 文武天皇の大宝元年(701)8月に制定された律令の中に、医生が既に諸経を読んでから業を分かって教習すべき事を定めたくだりに「二人は耳目口歯を学び云々、耳目口歯を学ぶ者は四年にて成る」とあり、当時既に耳鼻科は専門に講習することになっていたが、目口歯と混同されていたことが分かる。
 西洋医学としての耳鼻咽喉科が紹介されたのは、明治9年(1876)に柏原学而がアメリカのグロッスが書いた耳科書を翻訳し『耳科約説』と題して刊行したのが始まりである。その後、ヨーロッパに留学した賀古鶴所がドイツのベルリン大学において耳鼻咽喉科を学び、帰国するや陸軍医学校において耳鼻咽喉科を講義し、さらに日本赤十字病院に耳鼻咽喉科を設けて外来診察を開始したのが日本における耳鼻咽喉科の始まりである。
 小話「耳鼻科の先生」
医者「あなたの耳は、治療のおかげで大変良く聞こえるようになりました。もう退院しても良いでしょう」
患者(耳に手をかざし)「ハイ、なんですか」
医者「もう退院しても良いですよ」
患者「ありがとうございます。では家に帰ってもよいですか。治療代はおいくらになりますか」
医者「二万円です」
患者「へえ、おいくらです?」
医者「二万円です」
患者(耳にかざしていた手を離して)「そうですか。三万円ですね」
医者(沈黙してうなずきながら)「ハイ、そうです」

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