「弁慶力餅(べんけいちからもち)」の由来
平安時代に比叡山延暦寺の僧兵が大挙して園城寺(三井寺)に押し寄せ、これを攻め落として数多くの堂塔伽藍を焼き払った時、武蔵坊弁慶が戦利品の一つとして釣鐘を比叡山に引きずり上げたという話がある。この伝説の釣鐘に因み、江戸時代前期の正保・慶安年間に「弁慶力餅」と名付けて、三井寺の境内で売り出したものがあった。後に中断していたが、文化年間になって、儀兵衛という人が名物の餅の廃滅することを嘆き、「力餅」を売り出し、ついに大津の名物となった。
力餅
画像の出典:三井寺力餅本家