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Channel: 原始人の見聞
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「葡萄酒(ぶどうしゅ)」の始まり

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「葡萄酒(ぶどうしゅ)」の始まり
 西洋のワインはギリシャのバッカスの神が、初めて葡萄酒の製法を教えたと伝えられ、実に5,000年前の古(いにしえ)から発達し、色々な儀式に用いられていた。それがアジアの西部地方からインド、チベットを経て支那に伝えられ、唐の太宗の時代には支那全土に広がったという。
 日本では安土桃山時代の天正年間(15731592)に外国から舶来されたのが始まりである。すなわち、神屋宗湛の『宗湛日記』慶長4年(1599)2月の条(くだり)に「九日晩、大坂にて石治少殿(石田三成)、御振舞書院、ウキ田中納言殿(宇喜多秀家)、ダツテ殿(伊達政宗)、小西摂州(小西行長)、宗湛、御茶湯は台子(だいす:棚物の一つ)也、今やき茶碗に道具仕入れて、今やき肩衝(かたつき)袋に入、茶堂坊主也、夜咄になりて、石木工殿(石田重成)、御出殿て、夜更けて皆御帰宅候也、その間に種種御咄、種種御道具など出、一覧仕也、酒もぶどう(葡萄)ともに五いろ也、長崎より到来と仰せらるる也」とあることで判るように、当時はまだ貴重な珍品であった。
 
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葡萄酒
画像の出典:ウィキペディア

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