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Channel: 原始人の見聞
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「訳語(おさ)」の始まり

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「訳語(おさ)」の始まり
 異国語の通訳をする者のことを言う。日佐(おさ)ともいう。喜田貞吉博士は「名義は長(おさ)の意か、古代部族の長たるもの往々他の語を解し事に当たりて交渉の衝にあたりしものか、『国造本紀』に隼人の国なる大隅薩摩の国造は共に日佐なりきと見えたり」と言っているが明らかではない。
 その始まりは推古天皇の15(607)7月に、小野妹子を遣随大使として差遣された時、鞍作福利を通訳としたのが始まりで、聖武天皇の天平2年(730)には「諸蕃異域風俗おなじからず、もし訳語なくんば事通じ難からん」と、粟田朝臣馬養、播磨直乙女、陽胡史真身、秦朝元、文元貞ら5人に命じて各2人の弟子を付けて漢語を教習させた。これが訳語と言う文字が文献に見られる始まりである。

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