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Channel: 原始人の見聞
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「身代り(みがわり)」の始まり

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「身代り(みがわり)」の始まり
 奈良時代から人の身代わりになって死のうとする風習があったようである。応神天皇の9年(278)4月に武内宿禰が命を受けて筑紫に赴いた時、その弟の甘美内宿禰が兄に逆心があると非難したために、天皇はこれを信じて使いを遣わし武内宿禰を殺害しようとした。そこで壱岐直眞根子(いきのあたいまねこ)という者が功臣が殺されることを惜しみ、自分の容姿がよく似ていたので彼に代わって死に、武内宿禰が無実であることを知らしめたという話が『日本書紀』にあり、これが文献上の初見である。

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