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Channel: 原始人の見聞
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「半天(はんてん)」の始まり

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「半天(はんてん)」の始まり
 半纏とも書く。その名称は「半」は半服、「天」は芝居に使う四天(よてん:黄檗宗の僧侶が用いる衣服)の天から来たものであろうと言われている。
『守貞漫稿』のなかに「半天は羽折(はおり)のごとく帯の上にはをる半服也。故に半といふなり。天といふ意、敢(あえ)て據(よりどころ)なき歟、愚按には芝居にて反賊盗賊等に扮するに、衣服の裾を裂きて四ヶにする物を號(なづけ)て、よてんといふ、四天と書す歟、此天もまた據(よりどころ)なきと雖(いえど)も、彼徒の俗語より起こるならん」とあり、江戸時代中期の宝暦期から使われ、初めは主として大工・左官などの職人が仕事着として用いたものである。

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