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「遠眼鏡(とおめがね)」の始まり

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「遠眼鏡(とおめがね)」の始まり
 遠眼鏡は望遠鏡のことである。安土桃山時代の天正2年(1574)9月3日に、宣教師ウルカンが近江国安土城に到着して、織田信長に拝謁した時、献上品の中に七十五里を一目に見る遠眼鏡があったと『南蛮寺興廃記』にあり、おそらくこれが遠眼鏡の舶来された始まりであろう。
 次いで、慶長18(1613)八月に、イギリス人が徳川家康に遠眼鏡を献上しており、それ以降も外国から伝わったと見られ、四代将軍家綱の逸話にも天守閣から遠眼鏡で見下ろすことを拒んだことや、井原西鶴が書いた天和2年(1682)版の『好色一代男』には、世之介が仲居の女房が行水しているところを見るのに遠眼鏡を使っている。
 
イメージ 1
『好色一代男』の遠眼鏡

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